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レストラン開業記 (3)

2008年06月27日
NikiNiki会員 gioiaさんの日記から


おいらが目指していたイタリア料理

MALANにはそれがあった。

食事をして、それだけはしっかりと分かった。


5月8日、
この日からレストラン研修が半年始まる。


半年経つと他のレストランに移るか、
そのまま残るか選べるシステムになっている。



初めにぶつかったこの問題、どの国に行っても同じなのだ

『人間関係』

最初、おいらはなじめずにいた。



いくら好きといってもそこは異文化。

知ってるつもりでも、知らないことだって多い。

まずはみんなの観察をする数週間。



レストランのスタッフでけでなく
スティーブン(シェフ)の家族も一緒に住んでいるし
お友達や親戚だってレストランにちょくちょく顔を出す。


おいらがここに住みだしてすぐ、
スティーブンの妹の誕生日パーティーがあった。


みんなからプレゼントがあり、
スティーブンの娘クロも、手作りの可愛い絵を用意していた

おいらはもちろん何も用意していない

手作りケーキも用意され、パーティーは始まる。
おいらも参加。


何をしたらいいのか、なんていったらいいのか分からない。

といっても、
何でも言える語学力なんてこのときは身についていない・・・


家族のパーティーなのに、おいらはどこか寂しかった。

そして日本の家族のことを思い出した。





肝心の厨房では?

おいらが来るまで、スティーブンと働いていたのは
おいらより10歳近くも年下のシモーネ

彼は料理学校時代からスティーブンのとこで研修し
そのまま正社員として働いていた。

おいらよりも、もちろん仕事を覚えている。

彼から料理を学ぶことになる。


最初はとっても戸惑う。

料理の豪快さというか若さ的に、
イタリア的に豪快とでも言おうか・・・そういうことである。


でも、肉のさばき方は尋常じゃなかった!

おいらがウサギ1羽さばくの間に彼は2羽目が終わろうとしている。

スティーブンは3羽目が終わろうとする(滝汗)

確かに、慣れはあるが、これは悔しかった

10歳も年下だぜおい!!どういうこっちゃ!!




おいらが入って一週間後

厨房にフランス人研修生が2名入ってきた

シモーネと同じ18歳、2人。

さらに、ロシア人の女の子がサービス研修に入る

この子も17歳(だったかな。。。)




こっからだ。

大変だった。

同じ世代のの男の子、女の子

しかもやんちゃなイタリアっ子w

シェフの目を盗んでは遊びだしたのだ。



おいらは働く。

彼らは悪ふざけ。




法では禁じられているが、タバコも吸っている。
無駄な休憩時間

抗議できない未熟な語学力。。。。(ため息)

ここでまた悩んでしまう。

いいのか、このままこの場所で働いて・・・??



でも、おいらが知りたいスティーブンの料理は
このまま残らないと勉強できないのだ。


だったら自分で変えるしかない

おいらはスティーブンに泣いて話した。



『高い金を払って、フィアンセを残して、家族を残して
                   イタリアまで来たんだよ』


『スティーブンの料理に惚れたから、このまま1年間、
 レストランを変えずにスティーブンと働きたいと覚悟し始めてるんだよ』



このままじゃいやだ!!



片言のイタリア語で泣きながら。。。。

やっと伝わった。


この時、イタリア語をもっと勉強しようと思った

言葉が足りないと何にも出来やしないんだ



スティーブンがこの時言った言葉は今でも覚えている


『Grazie MASA,,,,,grazie (ありがとう・・・) 』






▼レストラン開業記(2)
http://niki2times3.ktstv.net/e4581.html

▼レストラン開業記(1)
http://niki2times3.ktstv.net/e4565.html
  

Posted by kts-conweb at 14:47Comments(1)gioiaさんの日記

レストラン開業記 (2)

2008年06月26日
NikiNiki会員 gioiaさんの日記から


イタリアのレストランでの修行。

自分のお店を始める前に、やっておきたいことの一つである。


ict(イー・チー・ティー)という研修機関を知って
朝から晩まで掛け持ちで仕事をはじめる。


朝は8時から婚礼のサービスマンをこなす。

リーダーなんか引き受けちゃったもんだから(時給が良かったのだ)
頭を使って人を動かさなきゃかならない。


普通にサービスするだけであれば、経験上余裕があった。

でも、たくさんの人を動かす、しかも部下は素人。
大変だった。


体の疲れより精神的な疲れがたまる。

そんな後、本業である料理人・・・

片付けのとき、掃き掃除中何度寝ていたことか(爆)

苦労の甲斐もあって
約1年半で資金調達が出来た。




念願のイタリア


各県から集まった13人の同期と空港で始めて顔を合わせ
イタリアに乗り込む。


日本と違う空気、匂い、街灯

これから1年もここにいられると思うとわくわくしないわけがなかった。


はじめの一ヶ月間は、イタリアの料理学校に拠点を置き語学勉強。
厨房での簡単な用語などを学ぶ


イタリア全土の食べ歩き。ガイド付き

各工場の見学。コーヒー、米、豚の解体、オリーブオイル、ワインなどなど

最終的な勉強結果のテスト


イロイロとやったが、
友達との交流を分かめるにはもってこいの場所だった




そして、いよいよレストラン研修




最初の1ヶ月で みんなと仲良く慣れたのは、その後の苦労を支えあえる、
とても素晴らしい時間だったと思う。

今でもみんなで揃えた指輪は肌身離さず持ってる。


13人それぞれが違う場所に出向き、違うレストランで働く。


日本人のいない、まったく知る人もいない
そしてまともに言葉が通じない場所。

そんなピエモンテの田舎町においらは電車に乗って向かった。

ピエモンテ州、首都トリノから西南西辺りに高速で1時間。(時速120km強)

フランスとの国境にも近い、
キゾーネ渓谷という山の中のレストランに入ることになった。


locanda postale ristorante MALAN
http://www.ristorantemalan.it/



おいらの働くこの店は、
席数が広いが、家族経営のこじんまりとしたお店。

その昔、人々がまだ馬車で移動していた頃。

フランスとイタリアを移動する際に
休憩&食事処&郵便施設として使われていた場所を
レストランに改装したのだ。


建物は1800年前半からある古い物

おいらの寝床は、その昔客室だったレストランの真上の一部屋。

ベッドが4つとコモンディーノと、洋服ダンス、
小さな小窓にお湯で温める暖房が一つ。

もう使われていない、昔の暖炉がほこりを被っている
トイレと半畳のシャワールームはユニット式。

共同。


近くの小さな tabbaceria(タバコ屋さん)まで歩いて10分

食材買うのにスーパーまでは車にのっても
10分は坂道を行かなければならない。


トリノまで走るバスは1時間に1~2本

『おいらはいったいここで何をしようか』

・・・ネットカフェもない


携帯の電波も入りにくい(←現代人ぶってみたw)

もうほとんど軟禁状態ジャン!

目の前には大きな河がゴ~ゴ~と大きな音を立てて流れている

途方にくれて最初の一日は河を眺めていた。



その日の夜。

シェフがおいらに言ってきた。

『今夜は賄いを一緒に食べるかい?
 それともお客さんとしてレストランで食事をするかい?』



もちろん、レストランでの食事を選んだ。


・自家製のパン
・ピエモンテの生チーズフレッシュな香草入り
・河魚のテリーヌと旬のアスパラガス
・自家製 豚肉の生ハム 西洋山葵のサワークリーム添え
・プリムラ入り小さなタルト ピエモンテ風チーズフォンデュ
・アニョロッティ(肉詰め入りパスタ)
・ジャガイモとカルチョーフィのニョッキ
・鹿肉の骨付きロースト 肉汁がたっぷりと浸み込んだジャガイモとタイムの香り
・リンゴのタルト
・エスプレッソ


そして、そろぞれにあわせたグラスワイン



大満足だった。



すべてが美味しかった。



おいらの求めていたイタリアンだった。



そう、シンプルな田舎料理。





『ここで何をしようか?』

そんな不安は1週間で吹き飛んだ。






▼前回の日記
http://niki2times3.ktstv.net/e4565.html
  

Posted by kts-conweb at 13:44Comments(0)gioiaさんの日記

レストラン開業記 (1)

2008年06月25日
NikiNiki会員 gioia(じょいあ)さんの日記


30歳までに自分のお店を持つ!


大阪での大手の会社を辞め
単身イタリア留学を目指して帰鹿していた頃
漠然とそう考えてた。


それが22の頃だから、
もう7年が経とうとしてるんやねぇ

結局そのときは、単身イタリア語学留学で3ヶ月の出戻り( - ゛-) 

でも、そのときのイタリアで知り合った日本人コックとは今でもやり取りをしている。

これは大きな出会いだった。

彼は今だにイタリアでがんばってる。

負けられませんナァ


7年


この年月でおいらの思いが具体化していく


こんなお店にしよう

こんなお料理を出そう

こんな接客をしよう

こんなイベントをやろう

こんなサプライズをやろう

こんな特典をつけよう

こんなメニュー構成にしよう



頭の中はイッパイwww


どんどん古くなっていく脳みそが忘れてしまう前に
書き残しておかなきゃいけない。



お店を始める前にやっておきたかった事があった。

イタリアのレストランでの修行。

前回は単身で語学学校だけでイタリアにいっちゃったもんだから
局門前払い。

語学力もないし、
なんと言っても “つて” がない


それから、
鹿児島で働いていた頃、
ict(イー・チー・ティー)とう研修サポート機関を知る。

この機関を知れたのは、
おいらが働いていた今のお店のおかげで
業者さんが教えてくださった。

早速調べてすぐに目標に設定!!


でも、やはりお金はかかってしまう。
その代わり条件はとってもいい。


後から調べたら、
語学留学だけでもレストランに入ることも出来た。


ただ、かなり時間がかかり、大きな危険と隣り合わせ。

不法滞在になりかねないし、警察の監査が入ったら
大型冷蔵庫に閉じ込め(隠される)られることもある。

それは、、、ちょっと嫌だ

しかも最悪の場合は2度とイタリア入国できない処分も下るのだそう

おいらにはそこまで出来なかった訳で。





お金も貯まって

イタリア出発の日が来た。

その日は今の妻と付き合って2年が過ぎた頃・・・・


不定期ですがこれから
おいらのイタリアンレストランの開業にあたるまでの
日記を書いてみたいと思います。
  

Posted by kts-conweb at 14:28Comments(0)gioiaさんの日記

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